5.本機校正(実機校正) - ほんきこうせい/ じっきこうせい

印刷機で校正を刷る

印刷機を使用して刷る校正刷りを本機校正と言います。本機校正には2種類あります。1つ目は量産する印刷機と同じタイプの印刷機を色校正専用に用いて刷る本機校正、2つ目は実際に量産する印刷機で校正を刷る実機校正です。どちらも校了紙と本刷りのマッチングを高度に求める場合に効果的です。実機校正では加工ができるので、UVニスや抜き加工など校正段階からダミーを作成する場合にも有効活用できます。校了紙とのマッチングを考えれば本来最も推奨するべき校正刷りです。

しかし、デメリットとして他の校正の種類に比べて刷りにかかる時間が圧倒的に長いことがあげられます。刷り台数が1台でも、最短で中1日はかかります。また、色が安定するまでに用紙を最低200枚くらい使用してしまうためコストもかかります。クライアントニーズである短納期、低コストを踏まえると校正段階で本機校正/実機校正を如何に使うかが効率をあげるポイントになります。

初校から本機校正で進行した場合は、校了まで本機校正で進行することを推奨します。何故なら本機校正にも多少のブレがあり、このブレは本機以外の校正では再現出来ないからです。状況に合わせて本機校正を有効活用して行きましょう。

MEMO
特色、特殊紙、色調再現が困難な場合など、本機校正を有効に使いましょう。